【東京のボーカル教室】 自宅練習で音程・リズムが合っているか分からない方への上達のコツ!
【ボーカル初心者必見】
自宅練習で音程・リズムが合っているかを
確実にチェックするおすすめ方法と
上達のコツ
目次
はじめに
自宅練習でよくある音程・リズムの悩み
ボーカルの練習は、必ずしもスタジオやレッスンルームだけで行うものではありません。
多くの方は、仕事や学校の合間、自宅での限られた時間を使って歌の練習をしています。
しかし、その自宅練習で「音程やリズムが合っているのか分からない」という悩みを抱える方は非常に多いです。
これは初心者に限らず、中級者、場合によってはプロ志向の方でも起こり得る課題です。
私が運営する東京のLiveArt音楽教室でも、この質問は年間を通して何度もいただきます。
特に多い悩みの声
↓
- 伴奏に合わせて歌っているつもりなのに、録音するとズレている…
- 音は合っていると思うけど、なんとなく違和感がある…
- カラオケ採点の点数は悪くないのに、プロっぽく聞こえない…
- 伴奏なしで歌うと最初の音を外してしまう…
- テンポが安定せず、歌い出しが遅れたり走ったりする…
なぜ「合っているか分からない」状態になるのか?
原因の多くは、「客観的な耳」で自分の歌を聴けていないこと。
歌っている最中は、自分の声を骨伝導や空気振動で聴いているため、実際に外に響いている声とは異なる音を認識しています。
つまり「自分では合っているつもり」でも、外から聴くとズレているという現象が起こります。
さらに、自宅練習特有の環境要因も加わります。
静かな部屋で小さな伴奏音に合わせて歌うと、伴奏がしっかり耳に届かず、リズムや音程が独り歩きしやすくなります。
また、イヤホンやスピーカーの質、音量設定なども微妙なズレの原因でしょう。
よくある3つのパターン
LiveArt音楽教室で実際に多いケースを整理すると、次の3パターンに分類できます。
- 音程が安定しないタイプ
高音になると力んでシャープ(高め)に外れる、低音になるとフラット(低め)に外れる。
音感は悪くないが、声のコントロールが安定していないケースです。 - リズムが走る/遅れるタイプ
緊張やテンションの高まりでテンポが速くなる(走る)、または歌詞を意識しすぎて遅れる。
特に歌い出しの1拍目でズレる人が多いです。 - 自己判断ができないタイプ
歌いながら「これで合ってる?」と不安になり、最後まで集中できない。
音程やリズムは大きくズレていないが、自己評価の基準がないため自信を持てないケースです。
この記事で得られること
この記事では、こうした「自宅練習での音程・リズム不安」を解消するために、次の内容を網羅的に解説します。
- 音程・リズムがズレる原因とそのメカニズム
- 自宅でできる正確な自己チェック方法
- スマホや無料アプリを使った実践的トレーニング
- 間違った練習法とその改善策
- 毎日の練習を効果的にする習慣づくり
特別な音楽知識がなくても理解できるよう、専門用語はできるだけ噛み砕いて説明します。
さらに、LiveArt音楽教室のレッスン現場で実際に効果があった方法も交えてお伝えしますので、明日からの自宅ボイトレ練習にすぐ活かせます。
自宅練習を「自己流のまま」にしないために
歌の上達で一番怖いのは、間違ったまま練習を続けてしまうこと。
音程やリズムが微妙にズレた状態を毎日繰り返すと、そのズレが「自分の正解」になってしまいます。
こうなると修正に時間がかかり、歌の上達のスピードが大幅に落ちます。
そのため、自宅練習では「正しい耳の使い方」と「客観的なチェック」が不可欠です。
これさえ身につければ、独学でも驚くほど安定した歌が歌えるようになります。
次章からは、まず「なぜ音程やリズムがズレるのか?」という根本原因を詳しく見ていきましょう!
第2章
なぜ音程やリズムがズレるのか?
原因を徹底解説
自宅で歌の練習をしていると、「あれ、なんだか伴奏と合っていない…」と感じる瞬間があります。
この原因は単純ではなく、いくつかの要素が絡み合って起きています。
ここでは、音程・リズムがズレる主な原因を「身体的要因」「聴覚的要因」「環境的要因」の3つに分けて解説します。
1. 身体的要因
身体的要因とは、声を出すための筋肉や呼吸の使い方が原因でズレてしまうケースです。
- 発声筋のコントロール不足
高音になると喉が締まり、声が必要以上に高くなってしまう(シャープする)ことがあります。
逆に低音では声帯の閉じ方が緩み、音が下がってしまう(フラットする)ことも。 - 呼吸の不安定さ
息の支えが弱いと声が揺れ、音程が不安定になります。
特に長いフレーズの最後は息が足りずに音が下がりがちです。 - 体の緊張
姿勢が悪い、肩や首が力んでいると声の響きが硬くなり、声のコントロールが効かなくなります。
結果として、音程やリズムが微妙にズレます。
2. 聴覚的要因
歌っている最中に聴こえてくる自分の声は、実は「外の音」と同じではありません。
これは骨伝導と呼ばれる現象が関係しています。
骨伝導とは、声帯から頭蓋骨を通じて直接内耳に届く音のことです。
このため、実際に空気中を伝わってマイクや他人の耳に届く音よりも、低く・柔らかく聴こえる傾向があります。
つまり、自分の耳で聴いている音は「本物」とズレている可能性が高いのです。
また、リズム感にも聴覚は大きく影響します。
伴奏を聴き取りにくい環境では、正しい拍感を感じられず、走ったり遅れたりします。
特にイヤホンの片耳だけで練習すると、ステレオ感が失われ、拍の位置をつかみにくくなります。
3. 環境的要因
自宅練習ならではの「環境の落とし穴」も見逃せません。
- 伴奏音量が小さい
スピーカーやイヤホンの音量が小さいと、自分の声ばかりが耳に入り、伴奏とのズレを感知しにくくなります。 - 反響が少ない部屋
吸音性の高い部屋(カーペット、カーテン、家具が多い部屋)は、声の響きが耳に届きにくく、音程が低く感じやすいです。 - 録音・録画の習慣がない
リアルタイムで歌っているときはズレに気づけなくても、録音を聴くと一目瞭然です。録音しない習慣は、ズレの「気づき」を遅らせます。
4. 心理的要因
意外と見落としがちなのが、心理的な要因です。
- 不安や緊張
「間違えたらどうしよう」と考えながら歌うと、集中力が分散し、拍のカウントを見失いやすくなります。 - 自己評価の基準がない
「この音が正しい」という明確な基準を持たないまま練習していると、感覚に頼りすぎてズレが生じます。 - 耳が“慣れていない”
音感やリズム感はトレーニングで育てるものです。
まだ耳が育っていない段階では、正確な音や拍を判断すること自体が難しいのです。
ズレの原因は複合的に現れる
多くの場合、音程やリズムのズレは1つの原因だけで起きるわけではありません。
例えば「高音が外れる」ケースでは、発声筋の緊張(身体的要因)+伴奏の聴き取り不足(聴覚的要因)が同時に作用していることがあります。
原因が複合していると、自分では「何が悪いのか」判断しづらくなります。
だからこそ、次章で解説するように、客観的なチェック方法を持つことが重要になります。
次の第3章では、自分の歌を正しく評価し、音程・リズムのズレを自宅で簡単に発見できる方法を5つ紹介します!
第3章
自分の歌を正しくチェックする
5つの方法
音程やリズムを正確にするための第一歩は、「自分の歌を客観的に聴く」こと。
これができるようになると、原因の特定や改善が飛躍的に早くなります。
ここでは、自宅練習でも簡単にできる5つのボイトレチェック方法を紹介します!
1. スマホで録音して聴き返す
最もシンプルで効果的な方法が録音です。
スマホのボイスメモやレコーダーアプリを使って、自分の歌声を録音しましょう。
ポイントは以下の3つです。
- 伴奏と一緒に録る — アカペラではなく、必ず伴奏を流しながら録音する。
- ワンコーラスごとに区切る — 長すぎる録音はチェックが大変。短く区切ると改善点が明確になる。
- 音量バランスを確認する — 声が伴奏より大きすぎても小さすぎても、音程やリズムのズレが判断しづらくなる。
録音を聴くと、歌っている最中には気づかなかった細かいズレがよく分かります。
特に「語尾の音程が下がっている」「歌い出しのタイミングが早い」など、耳で聴いて初めて分かる改善点が多いです。
2. 録画して口の動き・姿勢もチェックする
録音に加えて、動画で自分の歌を撮ると、姿勢や口の動きまで確認できます。
音程やリズムのズレは、身体の使い方とも密接に関係しています。
たとえば…
- 高音で顎が上がってしまい、喉が締まっている
- テンポが走るときは身体全体が前のめりになっている
- 遅れるときは視線が下がり、呼吸が浅くなっている
こうしたクセは音声だけでは分かりません。
動画で確認し、意識的に修正していくことが重要です。
3. ピッチ確認アプリを使う
近年はスマホアプリでリアルタイムの音程表示が可能になっています。
代表的なものに「Vocal Pitch Monitor」「SingScope」などがあります。
これらのアプリを使うと、自分の歌った音がグラフとして表示され、伴奏の正しい音とのズレを視覚的に確認できます。
特に役立つのは次のような場面
↓
- 「この高音、半音高くなってないかな?」という微妙なズレの確認
- 音程が安定しているか、まっすぐ線が引けているかをチェック
- フレーズごとの音の出発点が正しいかどうかの確認
ただし、アプリの数値ばかり気にすると、感覚で歌う力が弱まる恐れがあります。
「感覚の確認ツール」として使うのが理想でしょう。
4. メトロノームで拍を可視化する
リズムのズレは耳だけで判断するのが難しい場合があります。
そこで役立つのがメトロノームです。
メトロノームを使ったチェック方法は以下の通りです。
- 曲のテンポを調べ、メトロノームに設定する
- 伴奏なしでメトロノームの音だけを流しながら歌う
- 拍と自分の歌のタイミングが合っているか録音して確認する
これを行うと、走りや遅れのクセがはっきり分かります。
さらに、裏拍(2拍目と4拍目)に手拍子を入れながら歌うと、より安定したリズム感が身につきます。
5. 比較リスニングで耳を鍛える
最後におすすめしたいのが比較リスニングです。
これは「理想の歌」と「自分の歌」を交互に聴く方法です。
手順は簡単です。
- お手本にしたい歌手の音源を用意する
- 自分の歌を同じ伴奏・同じキーで録音する
- それぞれを交互に聴き、音程やリズムの違いを探す
特に意識すべきは次のポイントです。
- 歌い出しの音程とタイミング
- フレーズの中での強弱の付け方
- 語尾の処理(伸ばす、切る、ビブラート)
比較リスニングは、自分では気づかないニュアンスのズレを発見できる非常に有効な方法です。
また、プロの歌手の「間の取り方」や「呼吸の位置」を真似するだけでも、リズム感が大きく改善します。
チェック方法を組み合わせることが重要
ここまで5つの方法を紹介しましたが、最も効果的なのは複数の方法を組み合わせること。
例えば、録音+ピッチアプリで音程をチェックし、録画で姿勢も確認する。
あるいは、比較リスニングとメトロノームを併用してリズムを鍛える、などです。
こうすることで「感覚」「視覚」「聴覚」のすべてから自分の歌を分析でき、改善スピードが格段に上がります。
また、LiveArt音楽教室では、生徒様同士で演奏する機会を多く設けており、生バンドで歌う機会を多く設けております。
ボイトレの効果を発揮するコツは人前で歌うこと。
詳細は下記からご確認ください!
第4章
音程・リズムを鍛える
おすすめ無料アプリと機材
音程やリズムを安定させるためには、日々の練習で「正確さ」を意識できる環境づくりが重要です。
幸い、今はスマホアプリや手軽な機材を使えば、自宅でもプロ並みのチェックやトレーニングが可能です。
ここでは、LiveArt音楽教室でも推奨している無料アプリと、あると便利な機材を紹介します!
1. 音程チェック系アプリ
歌った音をリアルタイムで表示してくれるアプリは、音程のズレを即座に確認できる優れものです。
- Vocal Pitch Monitor(Android / iOS)
自分の声をリアルタイムで波形表示してくれるアプリ。正しい音の高さとのズレを視覚的に把握できます。録音機能もあり、後で振り返りも可能。 - SingScope(iOS)
音程をグラフ化してくれるアプリ。長いフレーズでもスクロールしながら確認でき、どこで音がぶれているか一目瞭然です。 - Tunable(iOS / Android)
チューナー機能と録音機能を兼ね備えたアプリ。音の安定度を数値で評価してくれるため、成長度合いを記録しやすいです。
使い方のコツ:
・毎日同じ曲・同じキーで測定すると、安定度の変化が分かりやすい
・アプリの画面ばかり見ず、まず耳で判断してから答え合わせのように使う
2. リズムトレーニング系アプリ
リズム感を鍛えるには、メトロノームやリズムゲーム系のアプリが役立ちます。
- Metronome Beats(iOS / Android)
テンポ(BPM)や拍子を細かく設定できる定番メトロノームアプリ。裏拍だけを鳴らす設定も可能。 - Pro Metronome(iOS / Android)
シンプルながら高機能。テンポチェンジや変拍子にも対応し、練習曲の構成に合わせた設定ができます。 - Rhythm Sight Reading Trainer(iOS)
リズム譜を見ながら正しく叩く(または歌う)練習ができるアプリ。難易度設定で徐々にレベルアップできます。
使い方のコツ:
・最初はゆっくりのテンポで練習し、少しずつテンポを上げる
・裏拍(2拍目と4拍目)にアクセントを置くとノリが良くなる
3. 録音・録画系アプリ
高音質で録音できるアプリは、音程・リズムだけでなく声質の変化も把握できます。
- Voice Record Pro(iOS / Android)
WAV形式で高音質録音が可能。簡単な編集機能付きで、不要部分のカットもできます。 - Dolby On(iOS / Android)
AIが自動で音質補正をしてくれる録音アプリ。伴奏と声のバランスも整えてくれます。 - FiLMiC Pro(iOS / Android)
動画撮影に特化したアプリ。マイク入力設定が細かくでき、表情や口の動きを確認するのに最適です。
4. おすすめ機材
スマホだけでも十分ですが、機材を追加すると練習の質がさらに向上します。
- コンデンサーマイク(例:Audio-Technica AT2020)
声の細かいニュアンスまで拾えるため、音程やリズムのわずかなズレも録音に反映されます。 - オーディオインターフェース(例:Focusrite Scarlett Solo)
マイクとPC/スマホを接続し、高音質で録音できる機材。レイテンシー(遅延)が少なく、伴奏と合わせやすいです。 - モニターヘッドホン(例:Audio-Technica ATH-M50x)
伴奏や自分の声を正確にモニタリングでき、リズムや音程のズレを即座に把握できます。
5. アプリと機材の組み合わせ例
例えばこんな練習セットが考えられます。
- 録音:Voice Record Pro
- 音程チェック:Vocal Pitch Monitor
- リズム練習:Pro Metronome
- モニター:モニターヘッドホン
この組み合わせなら、音程・リズムの両方を正確に把握しながら練習できます。
まとめ
無料アプリと最低限の機材だけでも、自宅での練習環境は大きく向上します。
特に音程チェック系アプリとメトロノームは、ほぼ全てのボーカリストに必須のツールです。
次の第5章では、これらのツールを活用した具体的な音程&リズム強化トレーニングを紹介します!
第5章
自宅練習で使える
音程&リズム強化トレーニング
ここでは、前章で紹介したアプリや機材を活用しながら、自宅で実践できる音程・リズム強化メニューを紹介します。
いずれも1日10〜20分から始められ、初心者から中級者まで効果を実感できる内容です!
1. 音程強化トレーニング
① 音階練習(ドレミファソファミレド)
目的:基礎的な音感を安定させる
手順:
- ピアノアプリやキーボードでドレミファソファミレドを弾く
- 音を聴いてから声でなぞる
- アプリ(Vocal Pitch Monitorなど)で音の正確さを確認
ポイントは「音を聴いた直後に歌う」こと。間を空けると記憶が曖昧になり、音程が不安定になります。
② 距離ジャンプ練習(ド→ソ、ド→高いドなど)
目的:大きな音程移動でも正確に当てられるようにする
手順:
- ピアノで「ド→ソ」「ド→高いド」など5度・8度の音を順に弾く
- 音を聴き、ワンテンポ置いてから正確に歌う
- 録音して、到達音が高すぎないか・低すぎないか確認
この練習で、高音や低音に飛ぶときの外れを減らせます。
③ サスティン(持続音)練習
目的:音程を安定させ、揺れを減らす
手順:
- 任意の音(例:ラ)を出す
- 4拍〜8拍ほど伸ばす
- ピッチアプリで途中で音が下がっていないか確認
息の支えを保ち、声の安定感を養うことがポイントです。
2. リズム強化トレーニング
① メトロノームで歌う
目的:拍感を体に染み込ませる
手順:
- 曲のテンポをBPMで設定
- 伴奏なしで、メトロノームに合わせて歌う
- リズムがズレていないか録音して確認
裏拍(2拍目・4拍目)を感じると、ノリが良くなります。
② リズム分解練習
目的:歌詞とリズムの独立を意識する
手順:
- 歌詞を外し、「ラ」や「タ」でメロディだけ歌う
- リズムが安定したら歌詞を戻す
歌詞を加えるとリズムが崩れやすくなるので、まずメロディだけで正確さを作ります。
③ クラップ(手拍子)練習
目的:身体でリズムを取る習慣をつける
手順:
- 曲に合わせて手拍子を打つ(2拍目・4拍目)
- そのまま歌いながら手拍子を継続
これにより、走りや遅れが減ります。
3. 音程&リズム同時強化トレーニング
① フレーズ録音→即再生
目的:瞬時のフィードバックで修正力を高める
手順:
- 1フレーズ歌ってすぐに再生
- ズレを感じたら即修正して再挑戦
リアルタイムの気づきが、習慣化を防ぎます。
② 比較リスニング(プロと自分)
目的:耳の精度を上げる
手順:
- お手本音源と自分の歌を交互に聴く
- タイミングや音程の差を意識する
小さなニュアンスの違いに気づける耳が育ちます。
4. 練習メニュー例(1日20分)
- 音階練習(ドレミファソファミレド)…5分
- 距離ジャンプ練習…3分
- メトロノームで歌う…5分
- 比較リスニング…5分
- 記録(練習メモ)…2分
短時間でも毎日続ければ、耳と声の精度が少しずつ上がります。
次の第6章では、この成長を妨げるやってはいけないNG練習法を紹介します!
第6章
初心者がやりがちな
NG練習法
自宅練習で音程やリズムを上達させたいと思っても、間違った練習を続けると逆効果になることも…。
ここでは初心者が陥りやすいNG練習法と、その改善策を解説します。
1. 音程を気にせず勢いで歌う
NGの内容:伴奏に合わせず、勢いだけで歌う
問題点:耳で確認せずに練習すると、間違った音程が習慣化されます。特に高音や低音では音程がぶれやすく、修正に時間がかかります。
改善策:
- 録音して音程を確認する
- ピッチアプリでズレを視覚化する
- 音階練習で基礎を固めてから曲に挑戦する
2. 長時間一気に練習する
NGの内容:集中力が続かないまま30分以上連続で歌う
問題点:疲労によって声が不安定になり、音程やリズムが崩れやすくなります。特に高音は疲れでシャープやフラットになりやすいです。
改善策:
- 10〜20分ごとに休憩を挟む
- 短時間で質の高い練習を繰り返す
- 記録を取り、改善点を次回に活かす
3. 伴奏なしで歌い続ける
NGの内容:伴奏なしで自己流だけで歌う
問題点:リズム感や拍感が鍛えられず、曲全体の流れをつかめなくなります。テンポが走ったり遅れたりする原因になります。
改善策:
- 必ず伴奏やメトロノームを使う
- 裏拍や強拍を意識して歌う
- 録音して、伴奏とズレていないか確認する
4. 録音・録画をせず自己判断だけで練習
NGの内容:「自分の耳だけ」で練習する
問題点:自分の耳は骨伝導で音が低めに聞こえるため、正確な音程判断ができません。リズムも自己感覚だけではズレに気づきにくいです。
改善策:
- スマホで録音・録画する
- 録音を聴き、音程やリズムのズレをチェックする
- 動画で姿勢や口の開き方も確認する
5. 同じ練習法を繰り返すだけ
NGの内容:毎日同じ曲や同じフレーズだけを繰り返す
問題点:偏った練習になり、音域やリズムパターンの幅が広がりません。結果的に応用力が育ちにくくなります。
改善策:
- 音程・リズム・表現力を意識して練習内容を変える
- スケール練習や距離ジャンプ練習、裏拍練習なども組み合わせる
- お手本音源のフレーズを真似して比較リスニングする
まとめ
NG練習の共通点は自己流だけで完結してしまうことです。
録音・録画・アプリ・メトロノームなどを活用し、常に客観的に自分をチェックすることが、音程・リズムの安定には不可欠です。
次章では、これまでの内容を踏まえた自宅練習を最大化する習慣づくりを解説します!
第7章
自宅ボイトレ練習を
最大化する習慣づくり
音程やリズムを改善するためには、正しい練習法だけでなく、習慣化する仕組みも重要です。
自宅ボイトレ練習の効果を最大化するための具体的な習慣づくりの方法を紹介します!
1. 毎日決まった時間に練習する
習慣化の基本は、歌の練習時間を毎日固定することです。
例えば、朝起きてから15分、昼休みに10分、寝る前に15分など、自分の生活リズムに組み込みます。
時間を固定することで、練習が「義務感」ではなく「当たり前のルーティン」になり、継続が容易になります。
2. 練習前に目標を設定する
ただ闇雲に歌うのではなく、今日の練習のゴールを決めます。
例:
- 音階練習で高音の安定を確認する
- メトロノームで曲のリズムを崩さず歌う
- 録音したフレーズのズレを修正する
目標を明確にすると、練習の質が格段に上がります。
3. 記録をつける
練習の内容や気づきをノートやスマホアプリに記録します。
記録のポイント:
- どのフレーズが音程ズレやリズムズレを起こしやすいか
- 呼吸や姿勢の改善点
- 練習後の感覚(疲労度、声の安定感など)
後で振り返ることで、自分の成長や課題を客観的に確認できます。
4. 小さな成功体験を重ねる
音程やリズムが安定すると、達成感が生まれます。
この小さな成功体験を積み重ねることで、練習のモチベーションを維持できます。
録音した自分の声が1週間前よりも安定していると感じられたら、その日だけは自分を褒める習慣をつけるのもおすすめです。
5. 客観的チェックを習慣化する
録音・録画・アプリを活用したチェックは、毎回の練習で行いましょう。
これにより「自己流で気づかないズレ」を減らし、効率的に改善できます。
慣れてきたら、チェック時間を最初に5分だけ取るなど、短時間でも習慣化すると効果的です。
6. 練習環境を整える
声が正確に聴こえる環境を作ることも習慣化のポイントです。
- 反響が少ない部屋で練習する
- モニターヘッドホンやスピーカーを使用する
- 伴奏音量を適切に設定する
環境が整うと、音程やリズムのズレにすぐ気づけ、改善もスムーズになります。
7. 無理せず継続する
成長には時間がかかります。1回の練習で完璧を目指さず、少しずつ改善する意識を持つことが大切です。
毎日少しずつでも続けることで、半年後、1年後には確実に変化が現れます。
8. プロに相談する
自宅練習は大切ですが、独学だけでは気づけないクセや改善点もあります。
LiveArt音楽教室では、初心者でも安心して通えるボーカルコースを用意しており、プロ講師があなたの音程・リズムを的確にチェックしてくれます。
自宅での練習を最大限に活かし、プロの指導でさらに上達を加速させましょう。
正しい習慣と客観的チェックで、あなたの歌声は確実に安定し、理想の音程とリズムが身につきます!
第8章
よくある質問とプロの回答
- Q1: 自宅での録音だけで本当に上達しますか?
A1: 録音で自分の声を客観視することは非常に有効ですが、正しい方法を習慣化することが重要です。週1回はプロにチェックしてもらうと効果が早まります。 - Q2: 高音が安定しません。どうすればよいですか?
A2: 腹式呼吸と支えを意識し、無理に声を押し出さないことがポイントです。距離ジャンプ練習で徐々に慣れましょう。 - Q3: リズムが走る・遅れるのですが?
A3: メトロノームに合わせて短いフレーズから練習すると安定します。手拍子で身体感覚をつけるのもおすすめ! -
まとめ
音程とリズムは「耳」と「習慣」で変わる音程やリズムの改善には、正しい練習法+習慣化が不可欠です。録音・アプリ・メトロノームで客観的に確認し、少しずつ改善を積み重ねることで、誰でも安定した歌声を手に入れられます。
LiveArt音楽教室では、初心者でも安心して通えるボーカルコースを用意しています。
プロ講師によるチェックで、自宅練習の成果をさらに加速させましょう!この記事を執筆した
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